世界一直感的にTerrainを作成できる最新のDCCTool 『Instant Terra』で
簡単本格Terrain作成!ということで、
今回は南極大陸の地形データを流用しTerrainデータを作成してみました。
今回使用するのは北米で活躍している海洋学者のY博士を筆頭に謎の組織『Wabisabi』のメンバーと共に同企画している南極のプロジェクト『HOH』に向けて作成しているデータで、
著者とY博士がオリジナルに作成している南極大陸の氷の下にある地表部分の等高図です。
(いずれオープンソースにするかもしれませんが、今は製作途中のデータなので無断使用厳禁でお願いします。)
そして、今回はこの標高を元に、ゲームエンジンなどで使用できるテレインデータを作成しようと思います。
今回新たに使用するツールは、Kerorin4410氏に紹介してもらった海外のCG情報サイト80Levelに掲載されていた新ツール、InstantTerraです。
https://80.lv/articles/instant-terra-easy-landscape-for-games/
UBISOFTの開発メンバーが立ち上げたWysilab という開発チームが作成しているTerrain作成ツールで、まだまだ開発段階にあるようです。
著者はTerrain(というよりオープンワールドを作るのが)大好きで、UE4やUnityから出ているほとんどのTerrain作成Asset、World Maschine、Vueなど、様々なものを試し、結果、しっくり来るものに出会えませんでした。
しかし、これは今まで体験したどのTerrainツールよりも直感的で思い通りの地形が作れ、開いた口が塞がらないほど素晴らしいソフトでした。
公式ページをチェックしてみて下さい。まだまだベータ版ですが、Unity、UE4、Maya、Max、様々なソフトウェアに対応予定みたいです。
まずはImport Terrain ノードを作成し、
等高線のデータなので、取り込むとこんな感じで段々になっています。
スムーズノードを二重かけします。
すると、角が取れて丸め込みがかかりました。
そして、ここからお約束のノイズ地形を作成します
合成し、地面のディティールを出すためのランダムな地形ノイズです。
SUMノードに接続し、2つのデータを加算します。
そうすると、等高線のデータがだいぶリアルになってきました
少しディティールが眠たくなってしまったので、カーブ制御ノードで海岸線の辺りに段差を付けます。
この辺りは好みで調整ですね。
メッシュ表示で寄っていくと、かなりディティールが入っているのがわかります。
とてもカッコイイです(個人的見解)。
ここからUE4やUnity、Mayaや3dsMaxに持っていき、マテリアルを塗り分けたり、木を生やしたり、水を追加したり、
色々することで、かなりリアルなワールドマップができるわけですが、
残念ながらまだベータ版なので今回はここまでです。
早く製品版をリリースしてほしいです!!待ちきれません!
最後に、
今後の開発に期待している機能に、ハイデュリックエローションというノード郡があります。
これは大変に素晴らしい機能で、水の流れによる侵食を再現することができます。
本当に素晴らしく、これからが楽しみなソフトに出会いました。
続報があればまた記事を更新しようと思います。
注意(2018-03-07現在、追記します
製品版がリリースされました!
実は、この時に作成したテレインをUE4にエクスポートし
オープンワールドを作成しました。
その様子をCGWORLD様に取り上げていただいたので、リンクを貼っておきます。
AsteriskLabの仲間たちに協力してもらって徹夜して仕上げた記事なので、 かなり内容が濃いと思います。
是非ご一読下さい。
上記記事でも紹介していますが、少し補足します。
エクスポートの方法はいくつかありますが、グレースケールのHDRとして出力しました。
地形を読み込んだ後に、整地(一部地形を平らに)します。
その後、マテリアルや、生やしたい植物別に、地形を塗り分けます。
塗り分けた色と、スポナーやマテリアルを置換します。
滝や川、パーティクルなどを配置します。
最後に、ポスプロをして終わりです。
という感じで、実際のゲームの地形として持ち込むことができました。
Instatnt tella 素晴らしいソフトなので是非お試しください!