VFX・コンポジット編(2DCG)
前回の続きです。
映像分野はあまり2DCGという括りをされることはないのですが、映像というのは基本的にPhotoshop のレイヤー構造と同じようにレイヤーを重ねて2D的な処理をして作成されるので当ブログでは2DCGという扱いをさせて頂ければと思います。
マッピングと呼ばれる3D空間上に動画素材を配置して動画を作成する方法もありますが、そちらは3DCGの項目でまとめたいと思います。
・VFXに関して
VFXとはビジュアル・エフェクツの略で、様々な素材をサンドイッチ状に重ねていき複数の素材を一つの動画にまとめたり、動画に特殊効果を与えたりします。
業界標準ツールはAfterEffectsで、海外ではNukeというソフトが用いられることも多いです。
・AfterEffectsに関して
業界標準の映像編集ソフトでAEと略称されることが多いです。
素材から動画制作を始めたい方はAEから勉強すると良いと思います。
長い尺の動画編集にはあまり向いておらず、短いシーンを作成したり、特殊な効果を与えることを目的とされたソフトです。
・Nukeに関して
日本語化されていないので国内ではあまり用いられませんが、世界標準のコンポジットソフトです。あまり長い尺の動画を編集する目的では使われませんが、大量の素材を一つのシーンに合成したり、数少ないソース画像から複雑な画像処理を得て最終画像に合成することに長けています。
難解ですが一度理解すれば管理しやすいノードベースの編集ソフトで、AEでは出来ないような3Dオブジェクトや3Dマッピング編集もサポートしており、短い複雑なシーンの構築に非常に強い力を発揮します。
・コンポジットに関して
コンポジットとは、様々な動画素材を合わせて一つの長い動画にしたり、最終的に色みを調整して合わせたりすることです。
AEやNuke等で作成したシーンをつなぎ合わせ、一つの映像作品として仕上げます。
部分的に色みを調整することをカラーグレーディングと呼び、全体的に色みを統一させることをカラーコレクション、カラコレと呼びます。
長い動画をつなぎ合わせ書き出すには、Adobe社のPremireやMacのFinalCutが業界標準ツールとして用いられます。Smokeや他にも映像のソフトはありますが、前述した2つのソフトが業界標準で用いられています。
・Premireに関して
撮影した映像素材等を切り貼りして一つの長い動画を作ることができる編集ソフトです。
特にPremireはAfterEffectsと同じAdobe社製品なので、AEでレンダリング前のコンポジット送ることができ、データを劣化させることなく最終レンダリングまで持っていくことが可能です。
VFX・コンポジット編の最後に
こちらのサイトでは主に、CGそれ自体を作成することに特化して記事をまとめていこうと思っていますので、初心者でも動画を作れるようなTipsをまとめていければと考えております。
→ 次回は3DCGについてまとめていきたいと思います。